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模範解答を求めすぎる現代日本人への一つの問題提起

英語で高校の教科書を読むことは確かにいい勉強になっています。同時に、私自身も使っていたものとしての日本の高校教科書についても思うところがあります。とりわけ化学の初期段階というものがかなり危ういので、そのことを考えてみたいと思います。長くなりそうな予感。

とりあえずまずは高校化学の雰囲気を思い出しておく必要があるので、楽しい高校化学の原子の電子配置についての解説を見てみましょう。一読後、また戻りましょう。

s, p, dなど電子軌道の種類についての記述が少しあるので、この「楽しい高校化学」は良心的です。しかしながら、これだけではなかなか理解しがたいのではないでしょうか?まず、根本的な問題が高校の化学の教科書に横たわっています。

高校化学の内容は高校化学の知識で理解しえないということです。伝統的な計算問題や知識を問う問題(いわゆるパターン)についての解法とは「どのようにそれらに回答するか (You should describe an answer like this.)」ということではあっても、「なぜそういう回答になるか (Why is the solution possible in chemistry as a branch of natural science?)」ということではないからです。

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博士号をどうするのか?

こんばんは。昨日、研究室で進捗状況報告のプレゼンがあったので、体調不良を圧して頑張っていましたが、今日は休ませてもらいました。午前中は頭痛もありましたが、昼すぎにはだいぶよくなりました。同じ研究室の院生二人がインフルエンザにかかってしまったので、私も無理しすぎるとインフルエンザになりえたかもしれませんね……

以前の記事で、アメリカの高校教科書の話をしました。薄い方の本は読み終わっていますが、分厚い方はいま全体の6割を読み終えたところです。科学技術/教育に定評のあるシステムを誇るアメリカですが、高校卒業段階の学力は日本の学生のほうが圧倒的に高いです。MITやハーバードに入学するような学生でも、おそらく日本のセンター試験(理科、世界史、地理など共通性のある科目)でも充分に解けるかどうか……という感じがします。

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学校教育への提案

こんにちは、カズです。このごろは朝晩の寒さが厳しいものとなってきました。今日も朝お腹が痛くなって動けませんでした……インフルエンザのようなこわい病気もありますから、身体には気遣っていかないといけませんね。

さて、今日はちょっと日本の教育について少し提案を出したいと思います。教養のときに奈須正裕(上智大学)の「現代教育論」という科目を履修したことがあります(優がつきました)。この科目はレポートひとつ提出するだけでOKで、出席もとらないという、非常に単位がつきやすい科目として駒場でも知られていました。確か履修人数が1000人を越えていたと思います。

ですが、逆評定によれば優をとるのは案外難しいようで、レポートには創意工夫が求められるというものでした。そのレポートの題材が「理想の学校」でした。これは中学・高校の6年間の中等教育の中で、「理想の学校をあなたなりに」考えて、それを「学校案内あるいはルポの形式」でまとめ、レポートとして提出する、というものでした。

ここでいう「理想の学校」とは、カリキュラムすなわち教育の内容だけでなく、校舎やその他設備といった環境までも考えて作り上げてよいというものです。さらに、現行の6・3・3・4年制に囚われる必要もなく、年制も(合計を変えないなら配分としては)自由に変えてよいというものでした。おそらくいまの駒場生もまったく同じ内容でレポートを書かされていることでしょう。

奈須先生は非常にトークがおもしろく、大学教員の本音をズバズバと喋るので、意外にも相当数の学生が授業に出席していました。まあ、後半はそうでもなかったのですが。

それで、今回は当時とは「私の理想の学校」が変化したため、ここにちょっとアイデアを書き留めておこうかな、と思った次第です。環境面については考えず、いまはカリキュラム内容だけを考えます。

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大学院入試が終了:第一志望で合格

こんばんは、カズです。昨日大学院入試の合格発表があり、きょうは合格通知書が速達で郵送されてきました。ちゃんと当初の予定どおり第一志望の研究室に配属されていました。

予想外の高倍率になったと思いきや、やはり合格者数は120超で例年どおり。途中で70人の辞退があったことを踏まえれば実質倍率は2倍程度に収まっていたようですね。今回は内部落ちも多く、10人以上落ちているかもしれないという噂もあります。私の知っている限りでは4人が不合格でした。

東大には冬入試があります。工学系ではないですが、情報理工学系新領域創成科学では冬入試が実施されます。

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東京大学大学院工学系研究科 電気系工学専攻 平成22年度入学試験

大学院の入学試験が終わりました。ようやく「試験のための勉強」という不毛な取組から解放されました。私が受験したのは「東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻」(漢字20文字!)で、名目定数80人に大して名目受験者数300人、実質受験者数230人となり、実質倍率は3倍程度となりました。例年だと2倍程度なので、なかなか高倍率になりました。それでも、私の3年前の編入試験の9倍という倍率には及びません。

出題は「物理・情報」が12問、「数学」が5問でした。数学が例年4問だったのに一問増えたのは意外でしたね。例年「物理・情報」は4題を、「数学」は2題をそれぞれ回答することになっていて、これは変わりませんでした。私は情報系の問題にはあまり自信もなかったので物理を4問選びました。出来は「3完と1/3」といったところですね。数学は「2完」でした。少なく見積もって6~7割は取れているはずですから、さすがにボーダーは越えていると見込んでいます。

それでは、試験のネタばらしのようなものを少し書いておきます。私と同じ専攻を来年度以降受験しようとしている人に大して、ほんのちょっとだけでも有益な情報となれば幸です。

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2007年冬学期 ― 授業中の演習室から

相当遅くなってしまいましたが、私の冬学期の時間割を紹介します。

曜日月曜火曜水曜木曜金曜
1時限
9:00-10:30
生命科学概論電子基礎物理Java
2時限
10:40-12:10
電気電子計測電子基礎物理電子デバイスディジタル回路
昼休み
12:10-13:00
3時限
13:00-14:30
情報通信理論電気磁気学電気回路電気電子数学
4時限
14:30-16:10
数理手法I電気磁気学電気回路電気電子数学
5時限
16:10-17:50
数学1Dエネルギー工学C言語プログラミング演習

一週間に24コマ、時間にして36時間です。毎朝9時から夕方6時まで座学だけ。これは結構しんどいですよ。電気回路、電気磁気学、電気電子数学は必修なので落とせません。週に3コマあるプログラミング系の講義もツライところです。

能楽鑑賞 青山銕仙会@オモサン

いよいよ夏も本格化してきて、ようやく七月がやってきました。この七月の訪れを「ようやく」というべきか「もう」というべきかは微妙なところではありますが、私にとっては「ようやく」です。あと一月で夏学期も終わってしまうわけです。

東京大学編入試験からちょうど一年が経過したのが今日という日なわけです。そして平成19年7月1日、すなわち「今日」、再び東大工学部の編入試験(一次筆記試験)が行われました。今回は志望者が100人を超えているとかどうとか……

先週の個人的なイベントは以下の通りでした。

今回は6月27日(水)の能楽鑑賞の感想を書きたいと思います。この記事を基にして感想文を仕上げて提出する、という魂胆です。

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アンチ・ドラゴン桜 - 賢い人とイケメン・美女は早慶へ行け!

ついにあの「ドラゴン桜」が連載終了を迎えることになります。「伝説的な指導力をもった教師を集めて、日本で最高峰の受験勉強戦略を叩き込み、底辺高校から東大合格者を出すために奮闘していく」のが大筋で、この作品に触発されて猿真似を始めた学校もあったほどです。

あまり上手いとは言えない絵柄ながらも、つい続きが気になって読んでしまうという、中々にニクいマンガです。ドラマ化、ケータイアプリ、ニンテンドーDSソフト、その他グッズなど、幅広い展開を見せました。

抜粋 ― Wikipedia「ドラゴン桜(テレビドラマ)

ドラマ化をきっかけに、モデルとされた人たちから関連書が次々と発売されたり、既刊書籍に主人公の絵をあしらった帯が巻かれるなど、影響が広く波及している。

大手3大予備校が2005年11月に実施した東大模試の受験者数がそれぞれ前年比9%から20%増であったことが、2005年12月の読売新聞で報じられた。理由について各学校の担当者は『ドラゴン桜』について言及し、各予備校は本作の影響を無視できないものとした。

今回はドラゴン桜の主張について考えてみます。

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